三菱重工は、日本を代表する総合重工業メーカーで、船舶、エネルギー、機械など、幅広い分野で事業を展開しています。
就活市場においても大きな人気を博す三菱重工への就職を望む学生も少なくないでしょう。
有価証券報告書(2023年度3月31日)によると、三菱重工の平均年収は965万5449円と記載されています。
この記事では、三菱重工の年収について年代別でご紹介するだけでなく、就職難易度や離職率、採用・出身大学について解説します!
三菱重工がブラック企業なのかということについても記事の最後で言及していますので、最後までお読みください!
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三菱重工の年収は?
記事の冒頭でもご紹介したように、有価証券報告書(2024年3月)による三菱重工の平均年収は965万5449円です。
また、以下に直近10年間の平均年収と平均年齢を記載しました。
過去10年間で、上昇傾向にあると言えます。また、近年ではもう少しで年収1000万に届く勢いで平均年収が上昇しています。
年度 | 平均年収 | 平均年齢 |
---|---|---|
2023年度 | 965万5449円 | 42.4歳 |
2022年度 | 918万6262円 | 42.1歳 |
2021年度 | 863万8613円 | 41.6歳 |
2020年度 | 859万8800円 | 41.3歳 |
2019年度 | 867万9478円 | 40.7歳 |
2018年度 | 848万143円 | 40.1歳 |
2017年度 | 845万1914円 | 39.5歳 |
2016年度 | 842万9198円 | 39.2歳 |
2015年度 | 827万2969円 | 39.0歳 |
2014年度 | 802万1597円 | 38.9歳 |
三菱重工の年代・役職別の年収
ここからは、三菱重工の年代・役職別の年収をご紹介します。
三菱重工では、独自の階級性が設けられその階級によって基本給が変動します。
下から順に「事技」「主任」「上席主任」「主席」「主幹」という5つです。
三菱重工における階級と年収のイメージは下記の表をご覧ください。
階級 | 想定年収 | 年次・年齢 |
---|---|---|
事技 | 400~700万円 | 1~10年目 |
主任 | 750~900万円 | 11~14年目 |
上席主任 | 900~1000万円 | 15~17年目 |
主席 | 1000~1200万円 | 17年目~ |
主幹 | 1200~1500万円 | 評価次第 |
各年代や階級別の年収についてそれぞれ詳しく解説していきます。
(実力による昇進が多く存在するため、あくまでも平均的な年収の目安としてご覧ください。)
三菱重工の年収|新卒1年目
『三菱重工 募集要項・選考フローについて』において新卒1年目の年収は、公式サイトによると修士了で312万円、大学卒で282万円(基本給のみ)と記載されています。
これに賞与が年2回支給されるため、三菱重工における新卒1年目の年収は合計で400~500万円でしょう。
階級 | 基本給 |
---|---|
技術系 | 修士了:26万円/月 大学卒:月給 23万5000円/月 |
事務系 | 修士了:26万円/月 大学卒:月給 23万5000円/月 |
三菱重工の年収|20代前半から30代前半まで
三菱重工における20代前半から30代前半までの年収は、階級で言えば「事技」にあたるため400-700万円です。
事技の間は実力によらず横並びで昇進し、3年ごとに等級が上がっていきます。
三菱重工では日本企業らしい年功序列的な昇給がなされるため、ほとんどの人がこちらの年収帯に収まります。
三菱重工の年収|30代前半から30代後半まで
三菱重工における30歳前半から後半までの場合の年収は、階級で言えば「主任」にあたるため750-900万円です。
高卒で三菱重工業に入社した場合、ほとんどがこの主任クラス以降の昇進はできません。一方で大卒であれば主席までの昇進が可能です。
大半の人が30代で年収700万に到達することが三菱重工の特徴でしょう。
三菱重工の年収|30代後半
野村総合研究所における30代後半以降の場合の年収は、階級で言えば「上席主任」にあたるため900-1,000万円です。
30代後半になってやっと年収1000万に達することが可能となります。30代のうちに年収1000万の壁を超えることができるのも三菱重工の特徴でしょう。
三菱重工の年収|40歳以降
野村総合研究所における40歳以降の年収は、階級で言えば「主席(課長クラス)」もしくは「主幹(次長・部長クラス」にあたるため1000万-1500万円です。
三菱重工では、基本的に全員が主席まで昇進することができます。以降、主幹にまで昇進できるかどうかはその人の実力次第でしょう。
また、主席以降は管理職扱いとなり、残業代30時間分はみなし残業代として基本給に包含されているという形式となっていますので注意してください。
三菱重工の離職率・平均勤続年数について
ここからは三菱重工の離職率・平均勤続年数についてご紹介します。
有価証券報告書(2024年3月)による三菱重工の平均勤続年数は19.0年です。そこから計算すると三菱重工の離職率は約1~2%であると言えるでしょう。
また、以下に直近10年間の平均勤続年数を記載しました。
2023年度は少し落ちていますが、過去10年間の傾向として平均勤続年数がある程度伸び続けていると言えます。三菱重工の平均年収の上昇傾向とも関連性があるでしょう。
年度 | 平均勤続年数 |
---|---|
2023年度 | 19.0年 |
2022年度 | 18.8年 |
2021年度 | 18.5年 |
2020年度 | 18.1年 |
2019年度 | 17.6年 |
2018年度 | 17.0年 |
2017年度 | 16.4年 |
2016年度 | 16.2年 |
2015年度 | 16.1年 |
2014年度 | 16.3年 |
三菱重工の入社・就職難易度について
次に、三菱重工の入社・就職難易度についてご紹介します。
東洋経済ONLINEの「入社が難しいトップ企業ランキング」で、三菱重工は73位・入社難易度は60.6とされています。
1位であるマッキンゼー・アンド・カンパニの入社難易度が68.9であることを考えると、非常に高い数字ですね。
三菱重工の入社難易度が高い理由として、全体的な年収の高さや新入社員が有名な大学を出ているということが挙げられます。
三菱重工の採用人数・応募人数について
リクナビによると、三菱重工の新卒採用人数は346名となっています。
以下に、直近3年間の男女それぞれの採用人数を記載しました。
男性と女性の比率が10:1となっていますが、東大・京大などトップ大学の男女比が約2:1であることを鑑みるとかなり男性が多く採用されていると言えるでしょう。理系の人材を多く募集していることから、男性に人気のある会社といえます。
年度 | 男性の新卒採用者数 | 女性の新卒採用者数 | 合計 |
---|---|---|---|
2023年度 | 316人 | 30人 | 346人 |
2023年度 | 265人 | 33人 | 298人 |
2017年度 | 262人 | 37人 | 299人 |
また、リクナビに掲載されている最新年度の採用合計人数と、プレエントリー数から採用倍率から予想すると三菱重工の新卒採用倍率は50~60倍と考えられます。
非常に高い倍率ではありますが、適切な選考対策を行うことで他の志願者を出し抜き内定を勝ち取りましょう!
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三菱重工の採用・出身大学について
ここからは三菱重工の採用・出身大学についてご紹介します。
大学通信ONLINE2023年によると、三菱重工の採用・出身大学は以下のようになっています。
大阪大学/ 九州大学/ 京都大学/ 東京工業大学/名古屋大学/神戸大学/早稲田大学/ 東北大学/ 慶應義塾大学/ 東京大学/ 横浜国立大学・東京理科大学/ 同志社大学/ 立命館大学/ 北海道大学/ 明治大学/ 名古屋工合大学/九州工業大学/東京都立大学/大阪府立大学/上智大学/東京都市大学/関西大学
これを見る限り、三菱重工には学歴フィルターがある程度存在するということが分かります。
同じく大学通信ONLINE2023年によると、三菱重工の採用・出身大学ランキングは以下のようになっています。
このランキングから、ある程度は選考の中で学歴を重視していることも事実だといえるでしょう。
順位 | 大学名 | 就職者数 |
---|---|---|
1位 | 大阪大学 | 22人 |
2位 | 九州大学 | 21人 |
3位 | 京都大学 | 19人 |
4位 | 東京工業大学 | 13人 |
4位 | 名古屋大学 | 13人 |
4位 | 神戸大学 | 13人 |
4位 | 早稲田大学 | 13人 |
8位 | 東北大学 | 11人 |
9位 | 慶應義塾大学 | 10人 |
10位 | 東京大学 | 9人 |
11位 | 横浜国立大学 | 8人 |
三菱重工はブラック企業なの?
最後に、三菱重工はブラック企業かということについて解説します。
三菱重工の公式HPによると、三菱重工は会社休日に加えてさまざまな休日を設けているほか、フレックス制度や住宅支援制度なども設けられています。
またキャリコネには、三菱重工がホワイト企業であると考えられる口コミが多く集まっています。
その中に記載されている三菱重工に対する口コミとして、以下のようなものがありました。
「世間一般的に見ればもらえている方だと思う。残業代も全額支払われるため、残業代も考慮すると比較的余裕のある生活ができる。」
(プラント設計/30代前半男性/年収950万円/2023年度)
実際の平均残業時間はどうなっているのでしょうか。
三菱重工の「事業主行動計画書」によれば、2022年度の平均残業時間は18.5時間でした。
厚生労働省の「毎月勤労統計調査 令和4年分結果確報」に記載されている、一般労働者の月平均残業時間13.8時間と比べるとやや高い水準ですよね。
これらを総合的に判断した結果、三菱重工はホワイト企業であると言えそうです。
おわりに
いかがでしたでしょうか。
この記事では、三菱重工の年収・入社難易度・離職率、採用・出身大学などについて詳しく解説しました。
改めて結論ですが、有価証券報告書(2024年3月)によると三菱重工の平均年収は965万5449円、平均勤続年数は19.0年です。
多くの学生から人気を誇る三菱重工へ内定するためには、適切な就職活動の対策を行うことが必須でしょう。
長期インターンでの経験は即戦力であることやその行動力を評価されることで、就職活動において有利に働くとして近年注目されています。
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