引き止められない退職理由とは?状況別の伝え方と円満退社の秘訣を解説

「退職を伝えたいけど、引き止められたらどうしよう…」と悩んでいませんか?

退職を決意しても、上司からの引き止めや説得に負けてしまい、辞められない人は少なくありません

しかし、伝え方や理由を工夫すれば、スムーズに退職を進めることは可能です

この記事では、引き止められにくい退職理由の特徴や具体例、円満に退職するためのコツを解説します。

退職を検討している方は、ぜひ参考にしてください

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目次

引き止められない退職理由の3つの共通点

退職を申し出ると、多くの場合は上司から引き止められます。

特に優秀な人材や、人手不足の職場では強く慰留されることも珍しくありません

しかし、引き止められにくい退職理由にはある共通点があります

ここでは、会社側が受け入れざるを得ない退職理由の特徴を3つ紹介します。

これらのポイントを押さえておけば、無駄な押し問答を避けてスムーズに退職交渉を進められるでしょう

共通点具体例引き止められにくい理由
外的要因である親の介護、配偶者の転勤会社側では解決できない
具体性がある転居先や通院先が明確事実として受け止めやすい
前向きな姿勢キャリアアップ、資格取得応援せざるを得ない

会社側が関与できない「外的要因」であること

引き止められにくい退職理由の最大の特徴は、会社がコントロールできない要因であることです。

たとえば「親の介護が必要になった」「配偶者が転勤することになった」といった理由は、会社側がどれだけ条件を提示しても解決できません

このような外的要因を理由にすると、上司も「それなら仕方ない」と納得せざるを得なくなります

逆に「仕事がつまらない」「給料が低い」といった理由は、会社側が改善を提案できるため引き止めの余地が生まれてしまいます。

退職理由を伝える際は、自分の意思だけでなく外部の事情が絡んでいることを強調すると効果的です

具体性があり信憑性が高いこと

曖昧な退職理由は、上司から深掘りされやすく、結果的に引き止められる原因になります

一方で、具体的な背景や状況を伝えられる理由は、信憑性が高まり納得されやすくなります

たとえば「体調が悪いので辞めたい」だけでは不十分です。

「持病の治療のため、週に3回通院が必要になった」と伝えれば、会社側も現実的に勤務継続が難しいと判断できます

ただし、嘘の理由を作り込みすぎると、後々辻褄が合わなくなるリスクがあります。

具体性を出す際は、実際の状況をベースにして伝えることをおすすめします

前向きな姿勢や感謝の気持ちが伝わること

退職理由を伝える際は、会社への不満ではなく、自分自身の成長や将来に向けた理由を前面に出しましょう

「この会社では成長できない」ではなく「新しい分野に挑戦したい」と言い換えるだけで、印象は大きく変わります

厚生労働省の調査によると、自己都合による離職理由として「労働条件以外の理由」が上位を占めています。

厚生労働省「令和4年雇用動向調査結果の概況」

「令和4年の調査では、転職入職者が前職を辞めた理由として「その他の個人的理由」が男性14.5%、女性18.0%と最も多い結果となっています」

出典:https://www.mhlw.go.jp/toukei/itiran/roudou/koyou/doukou/23-2/dl/gaikyou.pdf

また、これまでお世話になったことへの感謝を伝えることで、円満に退職できる可能性が高まります

前向きな姿勢と感謝の気持ちは、退職交渉を成功させる重要な要素です

【状況別】引き止められない退職理由と伝え方の例文

退職理由は、自分の状況に合ったものを選ぶことが大切です

嘘をつく必要はありませんが、伝え方を工夫するだけで上司の反応は大きく変わります

ここでは、家庭の事情・健康上の理由・キャリアアップ・ライフイベントの4パターンに分けて、具体的な例文と注意点を解説します。

自分に当てはまる状況を参考に、退職理由を整理してみてください

家庭の事情を理由にする場合

家庭の事情は、会社側が最も反論しにくい退職理由のひとつです

プライベートな領域に踏み込むことは難しいため、詳細を聞かれにくいというメリットもあります

代表的な家庭の事情として、以下のようなものが挙げられます

  • 親の介護が必要になった
  • 配偶者の転勤についていく
  • 家業を継ぐ・手伝う必要がある
  • 子どもの育児に専念したい
親の介護を理由にする場合の例文

「このたび、父(母)の介護が必要になり、フルタイムでの勤務が難しくなりました。家族と相談した結果、私が主に介護を担当することになりましたので、退職させていただきたいと考えております。」

配偶者の転勤を理由にする場合の例文

「夫(妻)が来月から〇〇県へ転勤することになりました。家族で話し合った結果、一緒に引っ越すことを決めましたので、退職のご相談をさせてください。」

注意点として、家業を理由にする場合は「どんな仕事か」を聞かれることがあります

答えに困らない程度の準備はしておきましょう

健康上の理由を使う場合

健康問題は、会社が無理に引き止めると安全配慮義務違反になりかねないため、非常に効果的な退職理由です

ただし、診断書の提出を求められる可能性があるため、完全な嘘は避けたほうが無難です

健康上の理由として使えるものには、以下のようなパターンがあります

  • 慢性的な体調不良が続いている
  • メンタルヘルスの問題で療養が必要
  • 持病の治療に専念したい
体調不良を理由にする場合の例文

「以前から体調を崩しがちだったのですが、最近になって症状が悪化してきました。医師からも休養を勧められており、一度仕事を離れて治療に専念したいと考えております。」

メンタルヘルスを理由にする場合の例文

「恐れ入りますが、体調面で仕事を続けることが難しくなってまいりました。しばらく療養に専念したいと思いますので、退職させていただけないでしょうか。」

メンタルヘルスの問題は、詳細を話したくない場合は「体調面」とぼかして伝えても問題ありません

無理に詳しく説明する必要はないことを覚えておきましょう

キャリアアップ・自己成長を理由にする場合

「もっと成長したい」「新しいことに挑戦したい」という前向きな理由は、上司も応援せざるを得ない退職理由です

ただし、現職への不満と取られないよう、言い方には注意が必要です

キャリアアップ系の退職理由には、次のようなものがあります

  • 異業種・異職種へのキャリアチェンジ
  • 資格取得のための勉強に専念
  • 海外留学や長期研修への参加
  • 起業・独立の準備
異業種へのチャレンジを理由にする場合の例文

「以前から関心のあった〇〇の分野に挑戦したいと考えるようになりました。今の仕事を続けながらでは難しいため、思い切って新しい道に進む決意をいたしました。」

資格取得を理由にする場合の例文

「かねてより目標としていた〇〇の資格に挑戦するため、勉強に専念したいと考えております。仕事と両立することも検討しましたが、合格を目指すには集中できる環境が必要だと判断しました。」

このタイプの理由を使う場合は、「今の会社では実現できない」ことを強調しすぎないようにしましょう

あくまで自分の夢や目標が原動力であると伝えることがポイントです

ライフイベントを理由にする場合

結婚や出産、引っ越しなどのライフイベントは、人生の節目として受け入れられやすい退職理由です

特に女性の場合は、結婚や出産を機に退職を検討する方も多いでしょう

ライフイベント系の退職理由として、以下のようなものがあります

  • 結婚を機に家庭に入る
  • 出産・育児に専念する
  • 地元へのUターン
  • パートナーとの同居を始める
結婚を理由にする場合の例文

「このたび結婚することになりまして、パートナーの住む〇〇へ引っ越すことになりました。通勤が難しくなるため、退職させていただきたいと考えております。」

Uターンを理由にする場合の例文

「家族の事情もあり、地元に戻ることを決めました。〇〇県での生活を再開するにあたり、こちらでの仕事を続けることが難しいため、退職を希望しております。」

ライフイベントを理由にする際は、おめでたい報告として伝えることで、祝福ムードの中で退職を承諾してもらいやすくなります

退職理由に嘘をついても問題ない?法律と実態を解説

「本当の理由を言いたくない」「正直に言うと角が立つ」という場合、嘘の退職理由を伝えることは許されるのでしょうか

結論から言えば、法律上は退職理由を正直に伝える義務はありません

ただし、嘘をつくことにはリスクも伴います。

ここでは、法律上の取り扱いと、嘘がバレた場合のリスクについて解説します

法律上、退職理由を正直に伝える義務はない

日本の法律では、退職時に理由を説明する義務は定められていません

民法第627条では、期間の定めのない雇用契約について、労働者はいつでも解約の申し入れができると規定されています

e-Gov法令検索「民法第627条」

「当事者が雇用の期間を定めなかったときは、各当事者は、いつでも解約の申入れをすることができる。この場合において、雇用は、解約の申入れの日から二週間を経過することによって終了する」

出典:https://elaws.e-gov.go.jp/document?lawid=129AC0000000089

つまり、労働者には退職の自由があり、理由を問わず2週間前に申し出れば退職できます

退職届に記載する理由も「一身上の都合」で法的には十分です。

したがって、本当の理由を言いたくない場合は、無理に伝える必要はありません

嘘の退職理由がバレた場合のリスクとは

法律上は問題なくても、嘘の退職理由にはいくつかのリスクがあります

特に注意すべきポイントを以下にまとめました

リスク具体的な内容
同業界での転職時元同僚や取引先経由で嘘がバレる可能性
SNSでの発覚投稿内容から矛盾が発覚することがある
精神的な負担嘘をつき続けることへのストレス
人間関係の悪化信頼を失い、今後の関係に影響する

特に同じ業界で転職する場合は、思わぬところで情報が伝わることがあります

「親の介護で辞めた」と言っていたのに、数週間後に競合他社で働いている姿を見られれば、信用を大きく損なうでしょう。

また、SNSの投稿から嘘がバレるケースも増えています

退職後すぐに旅行の写真を投稿したり、転職先での様子をアップしたりすると、以前の同僚の目に触れる可能性があります

嘘をつくべきケースとそうでないケースの判断基準

退職理由を正直に伝えるかどうかは、状況に応じて判断することが大切です

嘘をついても問題になりにくいケースと、正直に伝えたほうがよいケースを整理しました

嘘をついても影響が少ないケース

  • 今後、元の職場や業界と関わる予定がない
  • 本当の理由を伝えると報復やハラスメントを受ける恐れがある
  • 上司との関係性が悪く、正直に話しても理解されない

正直に伝えたほうがよいケース

  • 同業界で転職を予定している
  • 今後も元同僚や上司と関係を続けたい
  • 正当な理由があり、伝えても問題ない

判断に迷った場合は、「この嘘がバレたときに、自分はどれくらい困るか」を基準に考えてみてください

リスクが大きいと感じるなら、表現を工夫しながら本当のことをベースに伝えるほうが安全です

上司に引き止められたときの対処法

退職の意思を伝えても、すんなり受け入れてもらえないことは珍しくありません

「もう少し考えてほしい」「条件を改善するから」と言われると、つい気持ちが揺らいでしまう方もいるでしょう

ここでは、引き止められたときの具体的な対処法を、パターン別に解説します。

大切なのは、感情的にならず、冷静に自分の意思を伝え続けることです

「考え直してほしい」と言われたときの切り返し方

最も多い引き止めパターンが「もう少し考え直してほしい」という言葉です

このとき、曖昧な返事をしてしまうと、退職の話が先延ばしになってしまいます

効果的な切り返し方のポイントは以下の3つです

  • 感謝の気持ちを伝えつつ、意思が固いことを明確にする
  • 「すでに十分考えた結果です」と伝える
  • 具体的な退職希望日を提示する
例文

「お気持ちはとてもありがたく思います。ただ、この決断は十分に考えた上でのことですので、気持ちは変わりません。○月末での退職を希望しておりますので、ご理解いただけますと幸いです。」

ここで重要なのは、「検討します」と言わないことです。

一度「考えます」と言ってしまうと、次回の話し合いでさらに強く引き止められる可能性が高くなります

条件改善を提示されたときの対応

「給料を上げる」「部署を異動させる」といった条件改善の提案をされることもあります

待遇に不満があって辞める場合、一瞬心が揺らぐかもしれません。

しかし、一度退職を申し出た後に残留すると、以下のようなデメリットが生じる可能性があります

  • 「いつまた辞めると言い出すかわからない」と思われる
  • 昇進や重要なプロジェクトから外される
  • 職場での居心地が悪くなる
例文

「ご提案いただきありがとうございます。しかし、今回の退職は待遇の問題ではなく、自分自身の将来を考えての決断です。せっかくのお申し出ですが、気持ちは変わりませんので、ご了承ください。」

条件改善を断る際は、「待遇が理由ではない」ことを明確に伝えましょう

そうすることで、これ以上の条件交渉を防ぐことができます

感情的に引き止められたときの冷静な対処法

「君がいなくなると困る」「裏切るのか」など、感情的な言葉で引き止められることもあります

このようなケースでは、相手のペースに巻き込まれないことが重要です

冷静に対処するためのポイントをまとめました

  • 相手の言葉を否定せず、一度受け止める
  • 自分の気持ちは変わらないことを穏やかに繰り返す
  • 必要であれば日を改めて話し合う
例文

「お気持ちは理解できます。ご迷惑をおかけすることは本当に申し訳なく思っております。ただ、私自身の人生のことですので、この決断を尊重していただけると助かります。」

相手が感情的になっているときは、その場で結論を出そうとしないことも一つの方法です

「少し時間をおいて、改めてお話しさせてください」と伝えて、冷却期間を設けるのも有効です

避けるべきNG退職理由と伝え方

退職理由の伝え方を間違えると、円満退社どころか、トラブルに発展することもあります

特に感情的な発言や、他者を巻き込むような理由は避けるべきです

ここでは、絶対に避けたいNG退職理由と、その言い換え方を紹介します

会社や上司への不満をストレートに伝える

「上司が嫌い」「会社の方針に納得できない」といった不満をストレートに伝えるのはNGです

本音がそうであっても、直接伝えることで以下のような問題が起こりえます

  • 退職までの期間、職場での居心地が悪くなる
  • 上司との関係が悪化し、退職手続きが難航する
  • 悪い評判が立ち、転職先に影響する可能性がある

NGな言い方と言い換え例

NGな言い方言い換え例
上司のやり方についていけない新しい環境で挑戦したい
給料が安すぎるキャリアアップを目指したい
残業が多すぎるワークライフバランスを見直したい
会社に将来性を感じない別の分野に興味が出てきた

不満があっても、ポジティブな表現に変換して伝えることを意識しましょう

同僚や後輩を引き合いに出す

「〇〇さんも辞めたいと言っていた」「後輩のほうが先に昇進しておかしい」といった発言は絶対に避けてください

他人を引き合いに出すことで、以下のようなトラブルが発生する可能性があります

  • 名前を出された同僚に迷惑がかかる
  • 職場全体の雰囲気が悪化する
  • 自分の印象が著しく悪くなる

退職理由は、あくまで自分自身のこととして伝えるのが鉄則です

たとえ職場に不満を持つ仲間がいたとしても、その存在を退職交渉に持ち出すのはマナー違反と心得ましょう

曖昧すぎる理由で押し通そうとする

「なんとなく辞めたい」「飽きた」「やる気が出ない」といった曖昧な理由は、引き止められる原因になります

上司からすれば「それなら改善できるかもしれない」と感じてしまうからです

曖昧な理由が招くリスクには、以下のようなものがあります

  • 何度も面談を求められ、退職が長引く
  • 「逃げている」という印象を与える
  • 本当の理由を執拗に追及される

退職の意思を伝える前に、自分なりの理由を整理しておくことが大切です

完璧な理由でなくても構いませんが、「なぜ辞めるのか」を自分の言葉で説明できるようにしておきましょう

円満退社を実現するための4つのステップ

退職が決まったら、最後まで社会人として責任ある行動を心がけましょう

円満に退社することで、今後のキャリアにもプラスに働きます

ここでは、退職を伝えてから最終出社日までに意識すべきポイントを4つのステップで解説します

退職の意思を伝えるタイミングと相手の選び方

退職を伝えるタイミングは、円満退社の成否を左右する重要な要素です

適切なタイミングと伝える相手を選ぶことで、スムーズに手続きを進められます

意識すべきポイントは以下のとおりです

  • 繁忙期を避け、比較的落ち着いた時期を選ぶ
  • 最初に伝える相手は直属の上司にする
  • 退職希望日の1〜2ヶ月前には伝える
  • 周囲に話す前に、上司への報告を済ませる

退職の話を同僚に先に話してしまい、噂として上司の耳に入るのは最悪のパターンです

必ず「直属の上司→人事→同僚」の順番を守りましょう

引き継ぎ資料の準備と計画的な業務移行

後任者への引き継ぎは、円満退社のために欠かせないプロセスです

引き継ぎが不十分だと、退職後もトラブルの連絡が来たり、元同僚に迷惑をかけたりすることになります

効果的な引き継ぎを行うためのポイントをまとめました

項目内容
業務一覧の作成担当業務をすべて洗い出してリスト化
マニュアル作成手順やポイントを文書化しておく
関係者リスト取引先や社内の連絡先をまとめる
スケジュール管理引き継ぎ期間を逆算して計画を立てる

引き継ぎ資料は「自分がいなくても困らない」レベルを目指して作成しましょう

丁寧な引き継ぎは、最後の仕事として評価されることもあります

退職届・退職願の正しい書き方

退職届と退職願は、似ているようで意味が異なります

それぞれの違いと、提出のタイミングを理解しておきましょう

退職届と退職願の違い

  • 退職願:退職を「お願い」する書類。会社が承諾して初めて退職が成立
  • 退職届:退職を「届け出る」書類。提出時点で退職の意思表示となる

一般的な流れとしては、まず口頭で退職の意思を伝え、上司の了承を得た後に退職届を提出します。

書式は会社指定のフォーマットがある場合はそれに従い、ない場合は手書きで作成するのが一般的です

退職届には「一身上の都合により」と記載すれば、詳細な理由を書く必要はありません

最終出社日までに意識すべきマナー

退職が決まった後も、最終出社日まで気を抜かないことが大切です

「どうせ辞めるから」という態度は、周囲に悪い印象を与えてしまいます

最終出社日までに対応すべきことをリストアップしました

  • お世話になった方への挨拶回り
  • 会社の備品やデータの返却
  • 私物の整理と持ち帰り
  • 連絡先の交換(今後も関係を続けたい人)
  • 退職後の連絡先を人事に伝える

特に挨拶回りは、直接会えない方にはメールで感謝を伝えるなど、丁寧に対応しましょう

最後の印象が良ければ、退職後も良好な関係を維持できます

どうしても辞められないときの最終手段

「何度伝えても受け入れてもらえない」「退職届を受け取ってもらえない」というケースも、残念ながら存在します

そのような場合は、一人で抱え込まず、外部の力を借りることを検討しましょう

ここでは、どうしても辞められないときの最終手段を3つ紹介します

人事部や社内相談窓口に相談する

直属の上司が退職を認めてくれない場合は、人事部に直接相談する方法があります

人事部は退職手続きを担当する部署であり、上司を介さずに話を進められる可能性があります

また、大企業であれば社内相談窓口やコンプライアンス窓口が設置されていることもあります。

相談する際は、以下の点を整理しておくとスムーズです

  • いつ、誰に退職の意思を伝えたか
  • どのような対応をされたか(引き止め、無視など)
  • 希望する退職日
  • 引き継ぎの準備状況

上司を飛び越えることに抵抗があるかもしれませんが、自分の権利を守ることが最優先です

労働基準監督署に相談するケース

会社が退職を不当に拒否している場合、労働基準監督署に相談することができます

労働基準監督署は、労働関係法令の遵守を監督する行政機関です

以下のようなケースでは、相談を検討してみてください

  • 退職届を受け取らない
  • 「辞めたら損害賠償を請求する」と脅される
  • 退職日を一方的に延長される
  • 有給休暇の消化を認めない
厚生労働省「労働基準監督署の役割」

「労働基準監督署では、労働基準法などの法令に違反する事実についての申告を受け付けています」

出典:https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/koyou_roudou/roudoukijun/location.html

相談は無料で、匿名でも可能です

違法な引き止め行為に困っている場合は、泣き寝入りせず専門機関の力を借りましょう

退職代行サービスを利用する選択肢

自分で退職を伝えることが精神的に困難な場合、退職代行サービスを利用する方法もあります

退職代行とは、本人に代わって会社に退職の意思を伝えてくれるサービスです

退職代行サービスには、主に以下の種類があります

種類特徴費用相場
民間企業退職の意思伝達のみ2〜3万円程度
労働組合会社との交渉が可能2〜3万円程度
弁護士法的対応が可能5万円以上

退職代行を利用するメリットは、会社と直接やり取りせずに退職できることです

一方で、費用がかかることや、会社との関係が完全に切れてしまうデメリットもあります。

利用を検討する際は、自分の状況に合ったサービスを選びましょう

よくある質問

Q. 退職理由として引き止められにくいものは何ですか?

家庭の事情や健康問題など、会社側がコントロールできない外的要因が効果的です

具体的には、親の介護、配偶者の転勤、持病の治療といった理由が挙げられます

これらは会社がどれだけ条件を提示しても解決できないため、上司も受け入れざるを得ません。

また、海外留学や起業準備など、ポジティブな理由も応援せざるを得ないため引き止められにくい傾向があります

Q. 最も効果的な退職理由は何ですか?

状況によって異なりますが、一般的に引き止められにくいのは以下のような理由です

  • 親の介護が必要になった
  • 配偶者の転勤に伴う転居
  • 体調不良・療養の必要
  • 家業を継ぐ

これらの理由に共通するのは、「自分の意思だけではどうにもならない」という点です

ただし、嘘の理由を使う場合はバレるリスクもあるため、慎重に検討してください

Q. 退職理由としてNGなものはありますか?

会社や上司への直接的な批判、同僚を引き合いに出す発言、「なんとなく」といった曖昧な理由は避けるべきです

これらの理由は、引き止められやすくなるだけでなく、退職までの期間を気まずいものにしてしまいます

不満があっても、前向きな表現に言い換えて伝えることをおすすめします

Q. 確実に退職できる理由はありますか?

法律上、退職理由に関係なく労働者には退職の自由があります

民法では、期間の定めのない雇用契約の場合、2週間前に申し出れば退職できると定められています

つまり「確実に退職できる理由」というものは存在せず、どんな理由でも退職は可能です。

ただし、円満に退社するためには、適切な理由と伝え方を工夫することが重要です

無理に引き止められて困っている場合は、人事部や労働基準監督署、退職代行サービスなどの力を借りることも検討してみてください

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